盆栽の魅力

盆栽の魅力

「盆栽には興味あるけど、難しくてよく分からない。」

このようなご意見や感想をよく頂きます。

盆栽の魅力や素晴らしさを
1日で語り尽くす事はできませんが、
盆栽を楽しむ上で基礎となる
魅力や素晴らしさのお話をします。

小さな鉢の中で感じる大自然

盆栽は、小さな鉢の中で自然を表現し
それを鑑賞するものとして
これまでの発展を遂げてきました。

盆栽を鑑賞する時は
大自然を思い描きながら見ることで、
盆栽の壮大さと雄大さを感じることができます。

盆栽とは生きる芸術である

「芸術」という単語には、

芸術とは、一定の材料・技術・身体などを駆使して、鑑賞的価値を創出する人間の活動及びその所産。

〜広辞苑・岩波書店〜

という意味があります。

命があるという点は他の芸術や美術にない
大きな特徴であり、盆栽の最大の魅力であると考えます。

そして今では盆栽技術も発達し、
様々な方法で盆栽として鑑賞するための
整姿(せいし)・整形技術が確立されております。

なので盆栽として
全く手のつけられていない素材でも、
数日、もしくは数時間、早ければ数十分あれば
鑑賞価値のある姿に仕上げることは可能です。

しかしながら無理な整姿・整形は、
将来の枝枯れリスクの増大や、
樹勢を崩す原因にもなります。

なので何よりも盆栽は
生き物であるという事を忘れずに、
自然の摂理に沿った培養・管理をする事が重要になります。

鑑賞する時も、盆栽の呼吸に意識を向けてみると
その生命力を感じる事ができるかもしれません。

三代将軍・徳川家光の盆栽

三代将軍・五葉松盆栽
五葉松 模様木 銘:三代将軍 推定樹齢:約550年 
出典:http://bonsai.shikoku-np.co.jp/imperial/ja/post.html

こちらの五葉松は樹齢約550年と言われ、
三代将軍・徳川家光が愛蔵していた松と言われております。

人間より長い時間を生きるもの
盆栽の特徴の一つです。

大の盆栽愛好家として有名な家光ですが、
この五葉松は550年経過した今でも
皇居にて管理・培養されております。

皇居には大道庭園という
盆栽管理専門の仕立て場があり、
500鉢を超える盆栽を管理しております。

大道庭園には数々の歴史ある銘品が
今でも大切に管理されており、
ごく限られた業者だけが出入りして
管理・培養を行っております。

時を刻み続ける盆栽

このように盆栽には個体差もありますが、
中には数百年と生きるものもあります。

いま目の前にある盆栽は、
これまでどのような経緯を経て
ここにあるのだろうか?

これまで盆栽が辿ってきた歴史に
思いを寄せてみるのも楽しみの一つです。

ちなみにタイトルである
盆栽タイムズの “times” には、

  • 盆栽とは長く時を刻むものである。
  • 盆栽とは経過を楽しむものである。
  • 盆栽が例えまだ未完成であっても、今この瞬間の姿を楽しむものである。

このような想いも込められております。

盆栽の魅力をその時々に記録し、
少しでも多く盆栽の魅力を
お伝えしたいという意味も含まれております。

四季の移ろいと折々の姿

四季がハッキリしている日本の気候は、
盆栽の素晴らしさを存分に引き出してくれます。

特にモミジやカエデに代表される
雑木類と呼ばれる盆栽の一部では紅葉も楽しむことができるため、
四季の素晴らしさを一番感じる事が可能です。
 
春になると、厳しい寒さを凌いできた
木々から新芽が力強く芽吹いてきます。

夏になると厳しい暑さにより
盆栽の乾きも厳しくなります。
しっかり水をやり、生き生きとする盆栽の姿を
見るのはなんとも言い難い喜びです。

秋になると紅葉を楽しむ事ができます。
もちろん秋と言えば紅葉ですが、
年中緑色の葉を付け続ける常緑種・松柏類においても葉が固まる時期になり、
充実の力強さを感じられるようになります。

冬になると落葉樹は葉を落とします。
定期的な水やりは必要ですが、
盆栽も冬眠の時期となります。

そして盆栽には「寒樹」という言葉があり、
落葉後の姿や枝ぶり楽しむ事を意味します。

やまぼうし盆栽・寒樹姿
やまぼうし 模様木

落葉後は幹の姿や枝ぶり・枝先までの全てが
丸裸になってしまうため、ごまかす事ができません。

そして盆栽で細かな枝ぶりを生み出すには
日々の細かな管理と手入れが欠かせません。

落葉後の姿である寒樹を楽しめるようになると
より盆栽を楽しめることとなるでしょう。

盆栽には完成がない

盆栽には完成がありません。

ゴールが無いというのも盆栽の大きな特徴の一つでしょう。

仮に目標を定める場合、
これから盆栽を始める人にとっては
1年間枯らさずに管理をする事。
これが第一の目標となるでしょう。

その他にも花物が好きな場合は、
綺麗な花を咲かせたい!
実物が好きな場合は綺麗な実をつけたい!
自分の理想とする姿を目標に管理する!

100人いれば、100通りの楽しみ方が
あるのが盆栽の魅力です。

もちろん展示会に出展することや、
入賞を目指すことも大きな目標の一つになるでしょう。

しかしながら展示会で入賞するような
素晴らしい盆栽であったとしても、
管理を怠れば、枝は伸び、葉は茂り、
2年間放置するだけでボサボサになってしまいます。

盆栽として展示したり
飾ったりできなくなる姿になってしまうでしょう。

姿が乱れる事を盆栽では、
樹形の崩れや枝打ちの乱れなどと表現する事があります。

健康状態が悪くなることを、
樹勢が落ちる、ガレるなんて表現することもあります。

一方でしっかりと管理を継続すれば、
幹肌に古さと風格が備わり、
枝ぶりや葉形も向上し、
さらに樹格を向上させる事も可能です。

しかしながら生き物である以上、
完璧な管理を継続したからといって、
常に100点満点の状態をキープできるという訳でもありません。

なので良い時も悪い時も、
その波と過程を楽しむ。

これも盆栽の魅力の一つです。

自然美と造形美の融合

「自然美か?それとも造形美か?」

盆栽にとっては昔から議論されている
大きなテーマです。

もしかしたら永遠に
答えは出ないのかもしれません。

ただ重要なのは、

「盆栽とは生き物であり、
大自然の姿を鉢の中に表現するものである。」

という事であり、

特に命があるという点に関しては、
何よりもリスペクトを置かなければなりません。

そしてある程度盆栽を学び中級レベルになると
整姿・整形のテクニックにかたよがちになってしまう傾向があるのも事実です。

数ある盆栽の技法の中でも、
盆栽タイムズでは、

「鋏作り(ハサミづくり)」

の盆栽にこだわりを持ち、
追求していきたいと考えております。

鋏作りの盆栽とは、
植物生理を重んじて、
無理な整姿・整形を行わず、
盆栽の個性を引き出して
可能な限り鋏(ハサミ)一本で
一つの盆栽を仕立てる事を言います。

盆栽には、

「愛情を持って接すれば、
 どんな盆栽でも必ず良くなる。」

ということわざがあります。

何よりも愛情を持って接する事が盆栽では必要になってきます。

盆栽の3つの楽しみ方

ここまで盆栽における代表的な
魅力や素晴らしさをお伝えしてきましたが、

実際に盆栽を初めてみようとした場合、
大きく3つの楽しみ方があると考えます。

  • 鑑賞の楽しみ
  • 育てる楽しみ
  • 時の経過

1、鑑賞の楽しみ

そもそも盆栽は鑑賞して楽しむものとして
これまでの発展を遂げてきました。

なので鑑賞して楽しむというのは
盆栽の最も基礎的な部分です。

盆栽鑑賞の基礎を身につけると
山登りなどでの楽しみはもちろんのこと
街中の街路樹を観察するようになったりと
ふとした日常生活の中から自然を楽しむ事もできるようになります。

盆栽を楽しく鑑賞する方法や
盆栽の良し悪しを判断する方法は
また別の機会で詳しく解説したいと思います。

2、育てる楽しみ

盆栽の醍醐味は、何と言っても
自ら盆栽を育てるとこにあると考えます。

自分の育てた盆栽が四季の変化を見せてくれ、
成長していく姿を見守るのには別格の喜びがあります。

なので盆栽タイムズでは、
今後管理や仕立ての方法も
充実させて行きたいと考えております。

3、飾る楽しみ

鑑賞の楽しみと通じる所はありますが、
大切な人を迎える時や、ご友人を招く時など、
実際に盆栽を飾ってみても良いでしょう。

床の間飾りを基本とする盆栽ではありますが、
もちろん、マンションやワンルームであっても綺麗に飾る事は可能です。

学校の式典であったり、
会社のイベント等で会場に飾る事もあります。

ただ盆栽は室内では育てる事が出来ないので、
室内で管理できるのは長くても3日が限界です。

盆栽園では、盆栽のレンタル業務を
行っている場合もございますので、
興味がある場合はお近くの盆栽園に
ご相談してみる事をおすすめします。

盆栽には飾り方の作法やルールがあるので、
そちらも別の機会でしっかりと特集を組み
お伝えできればと考えております。

ぜひ、盆栽をはじめてみよう

ここまでいくつかの盆栽の魅力や
楽しさのお話をしてきましたが、
これはほんの一部にしか過ぎません。

盆栽はやればやるほどに楽しくなり、
奥深くなっていくものです。

そして先ほどの通り、100人いれば100通りの面白さがあるのが盆栽です。

まずは実際に盆栽に触れてみて、
自分だけの楽しさを発掘してみてください。

盆栽の魅力

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